人は何のために働くのか~生きていくための短歌

 「仕事」と「学ぶこと」について、ちょっと立ち止まって考えてみたくなるコラムがありました。

 夜学に通うために昼間働いている人や、昼間の学費のために夜間にバイトをしている学生もいます。

 大変な思いをしながら懸命に働き、眠気と闘いながら学んでいる多くの現実があることを知れば、本業だけで「大変だ」と言ってはいられない気持ちが湧いてきます。

 大変な苦学生活の中から生み出された短歌は、孤独や優しさや友情が刻まれていることが、心に深く伝わってきます。

 苦学に限らず、人は様々な事情や理由があって働いていることを思えば、身近で働いている人々が、今まで以上に大切に思えてくるのではないでしょうか。

 ちょっと長めの引用になりますが、全文を紹介してみたいと思います。
 

<神戸新聞「正平調」2010/06/23付から>
『人は何のために働くのか。経済上の理由もあるが、それだけではないだろう。生きがいを感じる人も多い。責任や達成感など、仕事はいろんなことを教えてくれる◆夜間定時制高校には働きながら学ぶ生徒たちが通う。収入がないと学校に行けない。生き方を探したい。さまざまな事情や思いを抱えながら、教室で机を並べる◆その一つ、県立神戸工業高校では、今春まで国語教諭として勤務した南悟(みなみ・さとる)さん(63)が面白い授業を続けてきた。自分を短歌で表現する取り組みだ。南さんは成果を「生きていくための短歌」という本にまとめた◆〈不登校働き学ぶ夜学へと優しい友と卒業めざす〉。こう詠んだ男子生徒は中学時代、学校に行けなかった。それが毎朝7時に起き、仕事を終えて登校できるようになった。同じように働く級友と職場の大人たちの励ましが支えだ◆南さんは授業態度がよくない男子生徒の襟をつかんで注意したことがある。すると手に油が付いた。昼は機械工として働き、作業服のまま疲れた体で登校していた。〈工場の昼なお暗い片隅で一人で向き合うフライス盤〉。その生徒の歌である。それから生徒の働く姿を理解するよう心がけたという◆別の男子生徒はこう詠んだ。〈人生に花が咲こうと咲くまいと生きてることが花なのだ〉。そう信じられる社会でありたいと思う。参院選があす公示される。働き、学ぶ若者の願いを政治に届けたい。』



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